VSR-ONEとVSR-10の仕様や性能を比較してみました。
そもそもVSRってどんな銃?
国内屈指のエアガンメーカーである東京マルイの商品。エアコキのスナイパーライフルでは箱出しNo.1の精度を誇ります。静音性も高く、屋外フィールドに行くと必ずといっていいほど見かけるエアガンです。
モデルとなったのはレミントンのM700
実銃のモデルはレミントンのM700です。世界的によく使われる銃でバリエーションも豊富。このM700は日本でも所持できるんですが、ピストルグリップ型はNGなど制限も多いですね。
VSRの仕様比較
それでは両VSRの仕様を見ていきましょう。
VSR-ONE
新たにスナイパーライフルの覇権を握るエアガンとなるのか?仕様から見ていきましょう。
- パワーソース:エアーコッキング(エアコキ)
- 弾:6mmBB弾(メーカー推奨は0.2~0.28g)
- 装填数:30発
- 全長:800 mm / 614 mm(ストック折畳)
- 銃身長:200 mm
- 重量:2,100 g(マガジン含む)
- 年齢制限:18歳以上
VSR-10
今回はサバゲーで使うことを考えた比較なので、一番使われているGスペックで比較していきます。
- パワーソース:エアーコッキング(エアコキ)
- 弾:6mmBB弾(メーカー推奨は0.2~0.28g)
- 装填数:30発
- 全長:950 mm /サイレンサー装着時 1,135 mm
- 銃身長:303 mm
- 重量:2,090 g(サイレンサーとマガジン含む)
- 年齢制限:18歳以上
マガジンは共通です。ただし、VSR-10GスペックのサプレッサーはVSR-ONEにつけることができないですね。
VSR-10の種類を詳しく知りたい方はこちらの記事からどうぞ。
VSR-ONEの違い(機能面)
VSR-10から新たに加わった機能を見ていきましょう。
アイアンサイトがついた20mmマウントレール
VSR-10でもマウントレールがついていましたが、VSR-ONEはさらに進化。
マウントレールにアイアンサイトがついています。
スコープを乗せる方が多いと思いますが、私は普段からVSRでもオープンサイトを使います。サッとのぞけるし、40mくらいまでなら十分狙えますね。
リロード時にマガジンが飛び出す
リロードはVSR-10と同じく、マガジン横のボタンを押してマガジンリリース。
ただし、マガジンの裏にバネが仕込まれていて、ボタンを押すとマガジンが押し出されます。
VSR-10の一番のマイナスポイントだったリロードのしづらさが解消されましたね。
ピストルグリップ
サバゲーベテラン勢ならわかると思いますが、ピストルグリップに変わったのは大きなメリットです。
バリケード横から打つとき、ピストルグリップなら肘をたたんで(脇につけて)打つことができます。限りなく被弾面積を小さくできるので、ピストルグリップはバリケード戦で優位に立てると言えますね。
ストックが折り畳める
ストックを折りたたむことができるようになりました。CQBなど狭い場所でも取り回しができるような仕様ですね。
あと、単純に収納スペースも圧縮できるのもメリットです。
ちなみに私はCQBでもストックを使います。場合によっては肩に押し当てて狙うこともありますが、ストックがあった方がエイムがブレないですね。
ストックに六角レンチが収納可能
ストック背面のラバーをはずすと、ストックに六角レンチをつけることができます。取り付けることができる六角レンチは「2、2.5、3、4」の4種類です。
もちろん全て同時に取り付けることができます。取り付けた六角レンチはロックされて動かないので、ちゃんとゲーム中でも使うことができます。マニアックな機能ですね(笑)
セーフティースイッチの硬さ
見た目は全く同じですが、セーフティースイッチの切り替えが固くなりました。切り替えるとき、ちょっとしたロックがかかっていて、力をいれるとカチッと動きます。
これ、かなりプラスですね。VSR-10ではコッキングするときにセーフティースイッチにあたってしまい、セーフティーロックがかかってしまうのがあるあるでしたから。
大型ボルトハンドル
ボルトハンドルが大きくなりました。コッキングがやりやすいですね。ボルトアクションライフルはコッキングの速さも重要なのでこちらも大きなメリットです。
ボルトハンドルの可動域
ボルトハンドルの仕様でももう一つ変わったのが、コッキング時の可動域。ボルトハンドルが今まで以上に上げることができるので、物理的にセーフティースイッチにあたることが無くなりました。
マウントレールの拡張可能(付属)
専用のM-LOKレール3枚が付属。サイズはS、M、Lの3種類です。バイポットやライトをつけることができるのでカスタマイズの幅が広がりますね。
最初から付属というのも良心的です。ちなみに私はトリガー横にフォアグリップ(マグプル)をつけました。
電動エアガンのマガジンを持って構える感触に似ているので、ほとんどのサバゲーマーがしっくりくるサイズだと思います。
VSRの初速比較
次は初速を比較していきましょう。
弾は東京マルイ「PERFECT HIT バイオBB」、弾速チェッカーはXCORTECHの「X3200 Mk3」なので信用できる数字かと思います。0.2g、0.25gでそれぞれ比較しています。
VSR-ONE
適正HOPでの計測です。HOPは5cm程度、真っ直ぐな狙点でヒットが取れるベーシックなHOP調整です。
0.20g BB弾 ※VSR-ONE
平均 83.04m/s
1回目 | 82.89 |
2回目 | 83.13 |
3回目 | 83.21 |
4回目 | 82.77 |
5回目 | 83.47 |
6回目 | 83.36 |
7回目 | 83.42 |
8回目 | 82.95 |
9回目 | 83.18 |
10回目 | 82.04 |
0.25g BB弾 ※VSR-ONE
平均 75.37m/s
1回目 | 75.27 |
2回目 | 75.02 |
3回目 | 75.57 |
4回目 | 75.42 |
5回目 | 75.13 |
6回目 | 75.69 |
7回目 | 75.51 |
8回目 | 75.49 |
9回目 | 75.22 |
10回目 | 75.38 |
VSR-10
VSR-ONEと同じ仕様での比較です。HOPは5cm程度、真っ直ぐな狙点でヒットが取れるベーシックなHOP調整。
0.20g BB弾 ※VSR-10
平均 94.38m/s
1回目 | 94.26 |
2回目 | 94.36 |
3回目 | 94.25 |
4回目 | 94.66 |
5回目 | 94.69 |
6回目 | 94.28 |
7回目 | 94.33 |
8回目 | 94.28 |
9回目 | 94.55 |
10回目 | 94.18 |
0.25g BB弾 ※VSR-10
平均 86.23m/s
1回目 | 85.87 |
2回目 | 86.33 |
3回目 | 85.95 |
4回目 | 86.57 |
5回目 | 86.25 |
6回目 | 86.17 |
7回目 | 86.05 |
8回目 | 86.56 |
9回目 | 85.95 |
10回目 | 86.65 |
VSR-ONEはバレルが短くなった分、初速は落ちています。
とはいえ、VSR-ONEの初速は簡単に上げることができるので、カスタム方法も載せておきますね。
VSRの飛距離比較
次は飛距離の比較です。スナイパーライフルは飛距離も重要なポイントですね。
ここでは「どこまで届くか?」ではなく、「どこまで交戦距離か?」を見ていきます。サバゲーで使えるかを重視した計測です。
私は0.25gのBB弾でHOPを5cm程度にして、直線で狙撃できるように合わせています。
今回の飛距離比較も同仕様でチェックしました。
VSR-ONE(0.25g)
- 偏差なく直線で狙撃できる距離:30m強
- 偏差をかけて狙撃できる距離:40m(30cmくらい偏差が必要)
50mは人一人分くらいの偏差が必要になります。さすがに実践では使えないレベルですね。
バレルが短くなり初速が落ちた分、飛距離も短くなりました。スナイパーらしく長距離を狙う場合はカスタムするのもありです。
VSR-10(0.25g)
- 偏差なく直線で狙撃できる距離:40m
- 偏差をかけて狙撃できる距離:50m(60cmくらい偏差が必要)
さすがのスペックですね。50mでも偏差をかければ狙えるエアガンは数少ないです。直線のエイムでも40m地点まではバシバシ当たるので、飛距離はエアガンの中でもトップクラスといえます。
価格比較
現在販売されているVSRの価格を比較していきましょう。
VSR-ONE
29,800円(税別)
※2022年4月時点では1種類のみの販売です。
VSR-10(Gスペック)
¥25,800(税別)
VSR-10
¥19,800(税別)
VSR-10(リアルショック)
¥19,800(税別)
VSR-ONEの方が4,000円ほど高いですね。とはいえ合成もしっかりしていて、機能も豊富なので価格も適正だと思います。
VSR-ONEのメリットまとめ
VSR-ONEは全長が短くなり、ピストルグリップになったことから取り回しが大幅に良くなりました。
もともとエアコキのエアガンはレスポンスに優れているので、近距離での打ち合いは強いんです。例えば、バリケードからクイックピークをしながらの打ち合いなんかは、レスポンスがいい銃の方が圧倒的に強いです。
VSR-ONEは取り回しも良くなり、ピストルグリップに変わったことから脇を締めて構えることができるので、CQBでも戦えるエアコキになりました。
もう一点、VSR-10のデメリットであったリロードのやりづらさが解消されました。グローブをつけていても簡単にタクティカルリロードが可能です。
また大型ボルトハンドルが採用されて、コッキング時の可動域も広がったことから、スムーズなコッキングとなり、よりトラブルが無くなったと言えます。
箱出しの状態でカスタムできるM-LOKレールがついているのもありがたいですね。メリットも多く、さすが後継機と言える仕様です。
VSR-10のメリットまとめ
なんといっても交戦距離の長さがメリットです。バレルが長い分、初速は早く、弾の飛距離は全エアガンの中でもトップクラスです。スナイパーらしく後方や物陰にかくれてスナイピングするVSR-10の右に出るエアガンはないと言えます。
交戦距離の他に静音性もVSR-10に軍配が上がります。VSR-ONEは静音性に優れているとは言えないレベルです。(とはいえ、発砲音が大きいとまではいかないですが。)
VSR-10は発砲音が限りなく小さく、屋外フィールドで10mも離れれば、どこから撃たれたかわかりません。この静音性もVSR-10の大きなメリットです。
VSR-10のことをもっと詳しく知るならこちら
結論、どちらのVSRが強い?
どちらのVSRもメリットが大きく変わってきたので、難しいジャッジになりました。
結論、あなたの戦い方によって最適なVSRが変わると言えます。
VSR-ONEは動き回る凸スナに最適
取り回しが良いVSR-ONEは凸スナに最適ですね。単独で敵陣に攻め込んでも、さまざまなレンジで戦えるVSR-ONEであれば活躍できるはずです。
また、初心者あるあるのトラブルも回避できるので、初心者であればVSR-ONEをおすすめします。
VSR-10は隠れて戦うスナイパー向け
交戦距離が長く、静音性に優れるVSR-10はブッシュや物陰に隠れてひっそり的を狙撃するスナイパーに最適です。いいポジションさえ見つけることができれば、VSR-10は最強と言えますね。
また、自分でエアガンのカスタムができるガチ勢の方は、グリップやストックもカスタムできるのでVSR-10を選んでもいいかもしれないですね。
まとめ
今回はVSR-ONEとVSR-10の比較をしてみました。
いろいろ比較しましたが、どちらも命中精度は最高峰の性能であることは間違いないです。ちなみに私はどちらのモデルも購入しましたが、本当に甲乙つけ難い性能だと思っています。
あなたもボルトアクションライフルの魅力を最大限に発揮できるVSRを使って、フルオートカスタム勢をバシバシ倒す快感に取り憑かれてみてくださいね!