サバゲーでも人気なグロック(Glock)シリーズ。よくテレビやゲームでも見るけど、どんなハンドガンなのかを解説していきます!
グロック(ハンドガン)とは?
グロックは、オーストリアの銃器メーカーであるグロック・ゲゼルシャフト・メルヒャー(Glock Ges.mbH)が開発した自動拳銃です。グロック社は、1982年に設立され、グロック17というモデルが提携初の商品として発表されました。
グロックは、多くのモデルがあり、口径や大きさ、容量などが異なります。 多くのモデルはポリマー製のフレームを持ち、金属製のスライドとバレルを組み合わせています。
グロックは、ストライカー作動方式を採用しており、ハンマーがありません。トリガープルは比較的軽く、引き金を引くだけで撃鉄が解放されて発射される機構になっています。
また、グロックは、リコイルスプリングをバレル下に配置しています。銃身がフレームに近づくことで、直線的なデザインとなっています。
グロックは、単純な構造と高い信頼性で知られており、様々なモデルがあります。 多くの組織や法執行機関がグロックを採用しており、警察、個人の防衛など、様々な目的に使用されています。
単純な構造だからこそ、扱いやすいんですね。独特なデザインも効率を重視した形と言えます!
グロックはどういう特徴がある?
それでは次に、グロックの特徴を見ていきましょう。なぜ世界中の警察などで使われるのか?個人の防衛にも向いているのか?が見えてきますよ!
グロックは軽量で耐久性が高い
グロックが他のハンドガンより、軽さと耐久性を兼ね揃えている理由は、その設計と使用されている材料にあります。
まず、グロックの設計には、鋳造を用いて作られたポリマーフレームが使われています。このポリマーフレームは、金属よりも軽量で、耐衝撃性があるので、銃の素材としては安定しています。
フレームの形状は、グリップとトリガーガードの一体型。滑り止めの凹凸があり、手にフィットして取り扱いやすいように設計されています。
次に、グロックのスライドには高強度の鋼材が使用されています。これにより、グロックは強力な反動にも耐えられ、耐久性が高いと言われるようになりました。
さらに、グロックのスライドは、フルマチックと呼ばれる製造技術で作られており、材料を切削加工して製造する従来の方法に比べて、軽量化が実現されています。
グロックは、多くがプラスチックやスチールなど、高品質の合成素材でしています。これらの素材は、耐久性が高く、錆びにくいため、長期の使用にも耐えます。
グロックの軽さと耐久性は、ポリマーフレームや高強度鋼材、高品質な合成材料など、素材と設計の追求によって生まれたんですね!
グロックは操作が簡単
グロックは、簡単な操作性が特徴であり、初心者からベテランまで、幅広い層が使用することができます。
これ、とても重要です。
警察が新しい銃に切り替えるとき、装備の費用もかかりますが、正しく使えるようにトレーニングする人件費も発生します。グロックのように扱いやすい銃であれば、トレーニングコストも下げれますよね。
さらにトリガーに指をかけただけでは発射されない仕組みなど、セーフティにも配慮されたハンドガンでもあります。
信頼性が高いグロック
グロックの信頼性が高い理由は、設計の単純さと厳密性にあります。
グロックは、銃身、フレーム、スライド、マガジンなどの主要な部品を含め、部品点数が少なく、部品同士がプラモデルのように簡単に組み合わせられるよう設計されています。このような設計により、故障の原因となる部品の数を最小限に抑えています。
また、グロックは、様々な環境下での差別的なテストをクリアしています。そのため、グロックは、氷河の気温変化、水や泥などの混入、銃身の変形、銃口からの発火など、様々な状況下での高い信頼性を発揮しています。
さらに、グロックは、安全性にも配慮されたようになっています。
例えば、グロックには、シンプルで確実な安全装置が組み込まれています。例えば、銃が暴発するのを防ぐ「ストライカー安全機構」を持っており、過負荷による暴発や誤射を防ぐように設計されています。
暴発って怖っ!と思いませんか?でも、銃の歴史ではかなり多いんですよ!ホルスター内で暴発した銃により、負傷した警察だっているんです。。。
カスタマイズ性が豊富
グロックは、多くの市販パーツが存在し、ユーザーが自分の好みに合わせてカスタマイズすることができます。また、グロックは、多くのサイズ、口径、容量を提供し、ユーザーのニーズに合わせた選択ができます。
例を見ていきましょう!
例えば、グロックのグリップには、交換用のリプレイスメントグリップが多数販売されています。 これにより、自分にフィットするグリップを選ぶことができ、射撃の精度や快適性が向上します。
さらに、グロックは、トリガーアップグレードやサイトの交換など、射撃性能を向上させるためのアクセサリーも豊富にあります。 これらのアクセサリーを使用することで、より自分好みの射撃スタイルに合わせたカスタマイズが可能になります。
ただし、グロックのカスタマイズは、銃の性能や安全性に影響を与える可能性があるため、正しい知識と技術を持った専門家による施工が必要です。
ま、日本ではそもそも所持できないので、気をつける必要もないですよね(笑)
ストライカーファイア・アクション方式
グロックは、ストライカーファイア・アクション方式を採用しており、シングルアクションまたはダブルアクション方式のハンドガンに比べて、トリガープルが軽く、反動が少ないとされています。
ストライカーファイア・アクションとは?
ストライカー・ファイア・アクションとは、撃鉄(ハンマー)がなく、ストライカーと呼ばれる部品が銃身に直接付いている方式のことです。
トリガーを引くことでストライカーが前進し、銃身の照準に向かって前進します。そして、ストライカーが銃薬の発火ピンに当たり、銃弾を発射するという仕組みです。
グロックのストライカーファイア・アクション方式は、部品点数が少なくなり、銃の耐久性が高くなっています。その為、故障が少なく、簡単なメンテナンスで銃の動作を維持することができるという利点もあります。
グロックのシリーズ
グロックは多くのモデルを販売しており、それぞれに独自の特徴があります。 これもグロックファンが多い要因のひとつですね。
あまりにも種類が多いので、ここではグロックが現在販売している主なモデルから、エアガンでも販売していて、特に人気なシリーズを見ていきましょう!
グロック17(GLOCK17)
サバゲーでも人気が高いグロック17。これがグロックの最初のモデルです!
17番目と思っている人も多いですが、ファーストモデルです!17にはいろんな説がありますが、おそらく17発装填できるところから来ていると推測!
グロック17は、初めてグロック社が製造したピストルであり、その後のグロックの基礎となったモデルの一つです。ざっと特徴をまとめますね!
- マガジン容量: グロック17は、標準的なマガジンで17発の9mm弾を装填できるため、当時は大容量マガジンを持つピストルとして知名度が高まりました。
- 軽量:グロック17は、ポリマー製のフレームを使用しており、軽量で丈夫な構造を持っています。また、スライドも鋼鉄ではなくアルミ合金を使用しているため、全体的に軽量な設計となっていますしています。
- 安定性:グロック17のバレルは4.49インチ(約11.4cm)であり、十分な長さを持っているため、高い安定性を発揮します。また、グロック17は、リコイルスプリングの設計により、反動が少なくなっています。
- 操作性:グロック17は、ストライカー式のセミオートマチックピストルであり、シンプルで使いやすい操作性を持っています。また、グリップのデザインやスライドストップレバーの位置など、グロックの多くのモデルと共通のデザインを持っているため、ユーザーにとてもとても扱いやすいです。
- バリエーション: グロック17は、標準モデルその他にも、サイレンサー用の専用モデルやトリジコン(R)製のトリチウムサイトを装備したモデルなど、多様なバリエーションが存在します。
グロック18C(GLOCK18C)
こちらも有名なグロック18C。一番の特徴はフルオートで打てる!ということで知られていますよね。
グロック18Cの特徴を見ていきましょう。
- フル・セミオートマチック両用: グロック18は、セレクティブファイア(フル・セミオートマチック両用)に対応しており、単発での射撃と、高速での自動連射を切り替えて使用することができます。
- 高速連射: グロック18は、フルオートモードでの連射が可能であり、1200発/分以上の高速連射を実現することができます。
- 操作性:グロック18は、グロックシリーズの多くのモデルと同様に、ストライカー式のセミオートマチックピストルであり、使いやすい操作性を持っています。また、グロック18はグロック17と同様のデザインを採用しています。いるため、アクセスしたユーザーにとっては非常に扱いやすいです。
- マガジン容量: グロック18は、標準的なマガジンで17発の9mm弾を装填することができますが、高速連射に必要な高容量マガジンも用意されています。
ちなみにグロック18Cは18と違って、グロック17と同じサイズになったものです。その他にも多少の違いはありますが、まぁ、サイズが馴染んだ者になったと思ってください!
グロック19(GLOCK19)
一言でまとめると、コンパクトになったグロックがグロック19!
エアガンでも東京マルイが商品化していることから有名ですよね。そんなグロック19の特徴を見ていきましょう!
- コンパクトサイズ: グロック19は、グロック17よりもコンパクトなサイズであり、運搬や操作性に優れています。そのため、護身用や法執行機関などでの携帯に適しています。
- マガジン容量: グロック19は、標準的なマガジンで15発の9mm弾を装填することができ、オプションで17発のマガジンも使用可能です。
- アクセサリー対応: グロック19は、ピカティニー・レールに対応しており、様々なアクセサリー(例えばライトやレーザーサイト)を組み込むことができます。
グロック22(GLOCK22)
使っている弾薬が変わったのがグロック22。40S&W弾を使用する自動拳銃ですね。
グロック23、グロック27、グロック35なども弾薬は40S&W。
「45ACP弾のような威力」と「9mm弾(グロックが通常で採用している)のような手軽さ」を掛け合わせようとしたのが40S&Wですが、結果、あまりメジャーにならなかった印象です。
とはいえ、グロックの中では有名な機種ですね!
- マガジン容量:グロック22の標準マガジンは、15発の40S&W弾を抑えることができます。
- 簡単な操作性:グロック22も同様で、操作は直感的であり、初心者でも簡単に使うことができるように設計されています。
- 軽量なフレーム:グロック22のフレームは、ポリマーで作られており、非常に軽量でありながら強靭です。
グロック26(GLOCK26)
グロック19よりさらに小型化されたグロック26。男性ならグリップから手がはみ出るほどの小さいサイズです。
正直、さらに小型になった・・・というくらいしか、大きな特徴はないですが、一応まとめておきます。
- コンパクトなサイズ:グロック19よりも小型の自動拳銃であり、全長は160mm、高さは106mm、幅は30mmで、携行性が優れています。ます。
- マガジン容量:グロック26の標準マガジンは、10発の9mmパラベラム弾を装填できます。サイズの割には、大きな弾薬容量を持っているため、自衛や緊急時に対処することができます。
ちなみにグロック26ADVANCEは、パーツをつけてフルサイズにカスタマイズしたものですね。グリップを伸ばし、グロック17と同じマガジンが使えるようになっています。さらに、コンペンセーターも付いているので、反動も抑えられそうな仕組みですね!
グロック34(GLOCK34)
バレルを伸ばして命中精度を上げたのがグロック34。
競技射撃用の自動銃として、設計・開発されたこともあり、抜群の制度を誇ります。
- 精度と命中精度:グロック34は、長めのスライドとバレルを持ち、射撃時に銃身が長く保たれるため、高い命中精度を発揮します。
- マガジン容量:グロック34は、標準マガジンで17発の9mmパラベラム弾を装填できます。
- カスタマイズ性の高さ:グロック34にも、カスタマイズオプションがあり、シューティングスポーツの要件に応じた改良をすることができます。
グロックの「Gen」とは?
グロックでGen4とかGen5とかをよく聞きますよね。当時、「東京マルイからグロック17Gen4が出た!」なんて話題にもなりました。
知らずに使っている方もいると思うので、ちょっと触れておきます!
グロックの「Gen」とは、グロック社が開発した自動拳銃の世代を示す用語です。
グロック社は、発売当初から改良を重ね、新しいモデルを発表することで、より優れた性能や機能性を追求してきました。 それに伴い、グロック社は自社製品の改良のたびに、世代を示す番号を定めています。
グロック社が販売している自動拳銃の世代は、最新がGen5となっています。
何が変わったのかも、ポイントだけ見ておきましょう!
- Gen1:初代モデルで、1982年に発売されました。
- Gen2:グリップテクスチャーやチェッカリング、マガジンリリースなどの改良が加えられました。
- Gen3:ピカティニーレールや銃身のバランス、フルアンビデクストラス(いわゆる完全アンビ)等の改良が加えられました。
- Gen4:グリップの交換、グリップのバックストラップが調整可能に、マガジンリリースのアンビタイプ等の改良が加えられました。
- Gen5:グリップ形状、マガジンリリースの設計、フレームの強化等の改良が加えられました。
世代ごとの改良により、グロック社は自動拳銃の性能や機能性を向上させています。
特にサバゲーマーなら知っていると損はないです。エアガンでも「ついにGen4が登場」と聞けば、「お!バックストラップが調整できるようになったのか!」など、仕様書を読まなくても違いがわかりますよね。
グロックをモデルとしたエアガン
グロックシリーズのエアガンですが、先に書いた「グロックのシリーズ」に各バージョンのリンクをつけています。
ここでは信頼性の高い東京マルイのグロックへのリンクをまとめておきますね!
グロックのCo2ハンドガン(冬でも動く)
次にグロックタイプのCo2ハンドガンです。
寒くても動くし、初速も早い!実用性で言えばCo2ハンドガンはとても優秀です。
上に書いたのはほとんどがガスハンドガン。冬でも動くCo2ハンドガンも紹介しますね!
Carbon8(カーボネイト):STRIKER-9(ストライカーナイン)
Co2タイプのハンドガンはさまざまですが、「サバゲーでヒットを取る」ということに関してはNo.1の性能だといえます。
サバゲーに特化したポイントを書いておきますね!
- 0.2gのBB弾で初速が75m/s近くでるので、30m先でも狙える
- フロントサイトが最初から集光サイト
- ブローバックのキレとエイム安定性のバランス
- Co2ハンドガンの中では安い
2023年にBATONからBT-17というCo2ハンドガンが発売されましたが、定価で26,800円。市場では30,000円程度となっているので、ストライカー9は14,000円ほどお得ですね。
なにより実射性能とトラブルの少なさで言えば、Carbon8制ということもあり、圧倒的です!
私もサバゲーではグロック17Gen4がメインでしたが、ストライカー9が優秀過ぎてメインになってますね!
まとめ:サバゲーで使うなら他エアガンも
さて、今回はグロックシリーズを見てきました。
世界的に有名で人気の高いグロック。もちろんサバゲーでもよく見かけますよね。シリーズがあることを知っていても、実はこんな違いがあったんですね!
自分が使っているグロックのことを知れば、もっと銃が好きになるかも。それでは楽しいサバゲーライフを!
グロックだけでなく、ハンドガンを色々まとめた記事もあるので、チェックしてくださいね!