プリズムサイトの解説と実銃対応のVectorOptics Calypos1x30を紹介します。
プリズムサイトとドットサイトの違い
サバゲーで人気が出てきたプリズムサイト。そもそもプリズムサイトとはどんなサイトでしょうか?
超簡単に言うとプリズムサイトとは等倍スコープのこと。
ドットサイトよりも視界が広い・レンズが明るい・電池無しでもレティクルが見えるという違いがあります。
プリズムサイトの構造はスコープに近い
プリズムサイトは構造から大きく違います。まずは構造の違いを見ていきましょう。
プリズムサイトはプリズム(光を屈折・拡散させるもの)と数枚のレンズで調整されています。サイトというより構造はスコープと同じです。なのでレティクルを印刷することも可能。プリズムサイトは電池を入れなくてもレティクルが見えるのも、ドットサイトとの大きな違いですね。
とはいってもレティクルを光らせるほうが見やすいので、大体の方は電池を入れて使いますね。
電池が切れても大丈夫!というのが強みです。
対してドットサイトは1枚のレンズにレティクルとなる光を当てています。レティクルとなる光を出すので、電池がないと全く使えません。構造もめちゃくちゃシンプルなので比較的安いのが特徴ですね。
性能の違い(プリズムサイトとドットサイト)
見た目は似ていても、性能は全く違います。先に結論をいうと、プリズムサイトの方が確実にヒットを取りやすいですね。
視界がクリア
まず大きく違うのが、プリズムサイトは視界がめちゃくちゃクリア。まず、レンズを通した視界が明るいく、裸眼と同じくらいに見えますね。
さらにレンズが透明。これも大きなメリットです。
対してドットサイトのレンズは暗め。さらに屋外でも発光モジュールのドットが見えやすいようにレンズは青色のものが多いんです。
プリズムサイトを通した視界は本当にクリアで、肉眼よりも綺麗に見えます。その理由にも繋がるんですが、他の特長を見ていきましょう。
サイト内は全てピントが合う
通常、近くのものに目の焦点をあわせると、遠くのものはぼやけますよね?これは目が一定の距離しかピントを合わせられないので当然です。
ただ、プリズムサイトは複数のレンズで視界を作り出しているので、近くも遠くも全てピントが合います。
なので、15m先のバリケードを見ていても、40m先もぼやけずにクリアな状態で確認することができます。これはサバゲーではかなり強みですね。
視力が悪くてもピントが合う
プリズムスコープはレンズでピントが合うと記載しました。これは視力も補正されます。乱視・近視ともに補正されるのでかなりありがたいです。
ちなみに、私の視力は左が0.7で右が0.6。サバゲー中はメガネをしませんが、30m先はちょっとぼやけています。そんな視力でもプリズムサイトを通せば、40〜50m先までくっきり視認できます。
普段、スナイパーなど長距離も狙う私のようなサバゲーマーにはもってこいですね。
プリズムサイトの注意点
性能面ではドットサイトより圧倒的にプリズムサイトを推しますが、一点だけ劣るところがあります。
それはアイリリーフが決まっていること。
アイレリーフとはサイトを通して全体が綺麗に見える目の位置(レンズとの距離)が決まっていること。だいたいのプリズムサイトから15cm前後離れた位置が綺麗に覗ける視点になります。
多少ずれても問題なく見れますが、ドットサイトにはないスコープ特有の特長ですね。
プリズムサイトは等倍がいい理由
さて、プリズムサイトがどういうものかわかってきたところで、次はサイトの倍率について見ていきましょう。
まず、一番コスパのいい【ベクターオプティクス】キャリポスですが、等倍サイトと3倍サイトがあります。その他のサイトであれば2倍なんかもベターですね。
どの倍率を買うか迷うと思いますが、結論、サバゲーで使うなら等倍の一択だと思います。(あくまでプリズムサイトの場合)。
実銃なら100m以上の撃ち合いが当たり前なので、倍率のあるサイトやスコープが重宝されますが、サバゲーはどうでしょうか?
30mくらいまでの撃ち合いが多く、じっくり狙って撃つよりもバリケードから一瞬顔を出して撃つことも多いですよね。さっとエイムできることがめちゃくちゃ強みになります。
- サバゲーの交戦距離は30〜40m。どんなに長くても50m以内。
- 50m以内であればプリズムサイトは視力の補正も効くので、等倍でも十分狙える。
- 敵を見つけてからエイムまでが圧倒的に早い。
もちろん、サバゲーは強さだけが全てではないです。エアガンの種類に合わせて実銃っぽい倍率を乗せるのもロマンがありますね。
【ベクターオプティクス】キャリポス1x30のレビュー
プリズムサイトの特長と、サバゲーで使うなら等倍がベターということは分かりましたが、等倍のプリズムサイトはどれがいいか?を見ていきましょう。
結論から言うと、【ベクターオプティクス】キャリポス1x30が一番コスパいいですね。
プリズムサイトはだいたい4万円〜5万円します。やっぱり高いですよね。。。そんな中【ベクターオプティクス】キャリポス1x30は2万円ほどで購入できます。なのにこのプリズムサイトは性能もすこぶる良いです。
さすがのベクターオプティクス。このメーカーの製品を選んでおけば、そうそうハズレないですね。
さて、それでは実際に【ベクターオプティクス】キャリポス1x30を見ていきましょう!
【ベクターオプティクス】キャリポス1x30の同封物
購入時の内容物です。
- 【ベクターオプティクス】キャリポス1x30 本体
- 取説(英語)
- ゼロインマニュアル
- 保証書(QRコードから登録で5年保証)
- クリーニングクロス
- VectorOpticsのロゴ
- 六角レンチ(使わない)
仕様
ベクターオプティクス・キャリポス1x30のスペックです。
商品名: | Calypos 1x30SFP |
倍率: | 1倍(等倍) |
レンズの色: | 透明 |
対物レンズの径: | 30mm |
アイレリーフ: | 94〜98mm |
全長: | 103mm(4.1インチ) |
重量: | 335g(11.8オンス) |
バッテリー: | CR2032 ×1個 |
レティクル: | Etched VEP-ROD ※下の画像参照 |
レティクルの色(バッテリーなし): | 黒 |
レティクルの色(バッテリーあり): | 赤 11段階で調整可能 |
レティクルの調整範囲 | 120MOA(上下・左右共に) |
調整範囲の「MOA」とは100ヤード先のターゲットを狙うとき、何ヤードまで調整が効くか?ということ。
120MOAは120ヤードまで調整が効くと言うことですね。まぁ絶対にエイムは合わせらるので、無駄にハイスペックです(笑)
レンズを通した視界
気になるレンズを通したときの視界です。
快晴の逆光でもレティクルはクリアですね。
レティクルの発光をOFFにしても十分にサイティング可能です。
撮影はiPhone。スマホ側なのでピントの限界があり画像の見た目ですが、裸眼よりもピントが合って視界がクリアです。
レティクルの内容と電源
先に記載した通りレティクルは印刷しているのでバッテリーが無くても表示されます。黒の十字で、センターにドットがあるタイプですね。
バッテリーを入れるとレティクルが赤色に発光します。11段階で調整できるのですが、快晴の昼間でも問題なく確認できる光量ですね。ちなみにバッテリーはCR2032というコイン型の電池1つです。
レティクルの発光の強さは11段階で調整可能です。ダイヤルを回すだけなので、サバゲー中でも簡単に切り替えられますね。
レティクルの調整(ゼロイン)
ゼロイン調整用のダイヤルはマイナスドライバーで調整できます。自分は面倒なので親指で回しちゃいますが・・・
レティクルは上下・左右ともにかなりの幅で調整できます。
視界がめちゃくちゃクリアで視力も補正されるので、ゼロインもかなり精度よくできます。
エアガンに取り付けたときのイメージ
参考までにエアガンに取り付けたときの画像も掲載しておきますね。よくあるドットサイトとさほど変わらないサイズ感です。
レンズ保護は視界を最優先!ベストなレンズプロテクター
BB弾が被弾したときの破損を防ぐ為にレンズプロテクターは必ずつけましょう!
キャリポス1x30は安価ですが、それでもサバゲー中に被弾して割れてしまってはテンションガタ落ちですよね。
とはいえ、良くある網状のプロテクターやレールに直接取り付けるシールドタイプのものは避けた方がいいです。せっかく視界がクリアなプリズムサイトを使っているのに、視界の妨げになっては意味がありません。
視界がもクリアでレティクル発光の邪魔にもなりません。何より600円と、めちゃくちゃコスパ良く簡単に装着可能です。
【ベクターオプティクス】キャリポス1x30は実銃対応
ベクターオプティクスのサイトやスコープは基本的に実銃でも対応できるスペックを持っています。もちろんベクターオプティクス・キャリポス1x30も実銃に対応しています。
実銃に乗せて射撃テストを行なっていて、射撃時の衝撃でもサイトが壊れたり、調整が狂うことは無いようです。サバゲーで使うスペックとしては最高ですね!
実銃対応というロマンもそうですが、これだけの耐久性にあわせて5年保証というのもポイントですね。
【ベクターオプティクス】キャリポス1x30の価格
最後に価格です。プリズムサイトはだいたい4〜5万円ほどするのですが、ベクターオプティクスは破格ですね。
Amazon:¥21,200(税込)
まとめ
プリズムサイトについて見てきましたが、どうですか?使いたくなりました?
ドットサイトやホロサイトしか使ったことない方は一度のぞいてみてください。2万円ほどするので、気になる程度であればサバゲーフィールドで持っている方に見せてもらうのもいいかもしれませんね。
ガンガンヒット取れるようになって、もっと楽しいサバゲーライフを送ってくださいね!