VSR-ONEの初速や飛距離を上げる簡単カスタムレシピ。
初心者でもバッチリカスタムできるように詳細解説あり。
VSR-ONEについて
VSR-ONEはVSR-10の後継機。全エアガントップクラスの命中精度はそのままに、サバゲーで戦いやすいようにカスタマイズされています。
ピストルグリップになってバレルが短くなったので、CQBのような近接戦闘でも十分に戦えるボルトアクションライフルになりました。その他、さまざまなプラス要素があり「進化」といえるのがこのVSR-ONEです。
VSR-10と比較して初速が落ちた
唯一といっていいマイナスポイントは初速が落ちたこと。
VSR-10では法定速度を超えないレベルで最速値に近いような設定でした。だからこそレスポンスの良さも相まって、近・中距離でも好んで使うベテラン勢がいたんですが・・・。
VSR-ONEは初速が10m/s以上落ちたのは大きなデメリットです。
VSR-ONE
0.2g BB弾:83.04m/s(10発平均)
0.25G BB弾:75.37m/s(10発平均)
VSR-10
0.2g BB弾:94.38m/s(10発平均)
0.25G BB弾:86.23m/s(10発平均)
また、初速が落ちたので、飛距離も短くなりました。スナイパーとしては致命的ですね
50mくらい先の敵に気づかれず、ひっそり倒すということが厳しくなりました。
VSR-ONE
偏差なく直線で狙撃できる距離:30m強
偏差をかけて狙撃できる距離:40m(30cmくらい偏差が必要)
VSR-10
偏差なく直線で狙撃できる距離:40m
偏差をかけて狙撃できる距離:50m(60cmくらい偏差が必要)
以上のことから「VSR-ONEは近接戦闘向きだ」という方も多いですね。
VSR-ONEのデメリットを消す
いやいやいや!ボルトアクションライフルは長距離でも戦いたいっスよ!
と、思った方も多いですよね。私もそうです。でもVSR-ONEは使いたい!と思ったので、いっそカスタマイズすることにしました。
結果、初心者でもできるような超簡単なカスタマイズで、VSR-10と同じくらいの初速がでるようになりました。これでVSR-ONEのデメリットは消えましたね!
VSR-ONEカスタム後の初速と飛距離
VSR-ONEをカスタムするか迷っている方のために、先にカスタム後の性能を書いておきますね。初心者でもできる簡単なカスタムにするためにデメリットもあります。
カスタム後の初速
まずはカスタム後の初速です。弾は東京マルイの「PERFECT HIT バイオBB」で計測しました。通常のVSR同様、初速はかなり安定しています。
VSR-ONE
0.2g BB弾:92.02m/s
0.25G BB弾:83.23m/s
カスタム後の飛距離
初速があがったので、もちろん飛距離も伸びました。先に書いた通り、偏差なく直線で狙撃できる距離は30mちょっと。偏差をかけて40mくらいまでの交戦距離でした。
カスタム後は適正HOP(5〜10cm浮く程度)で40mまでは直線で狙えます。以降は偏差をかけて、50mくらいまでは交戦距離になりました。
本カスタムのデメリット
カスタム後の結果ですが、いいことばかりではありません。この威力を出すために、コッキングが重くなりました。コッキングの最後に押し込む必要があります。
バレルとシリンダーの連結部にシリコンスプレーを使うことで軽減されますが、ノーマルverのVSRよりは重くなりました。
もう一点、アウターバレルからインナーバレルが11.5cmはみ出してしまいます。サプレッサーをつければ全く問題ないですが、サプレッサーの中にインナーバレルがある状態なので、サプレッサーとしての効果は発揮しません。
- コッキングが重くなる
- バレルが長くなる
- サプレッサーが必要
デメリットはありますが、VSR-ONEの強さに加えて初速までアップするので、サバゲーではかなり使えます。
VSR-ONEのカスタムレシピ(初速アップ)
さて、VSR-ONEのカスタムで初速がどれだけ上がるか、どんなデメリットがあるかがわかったところで実際にカスタムしていきましょう!
初心者でもわかるように全手順を画像付きで説明しています。さっと読み飛ばさず、一つずつクリアしてくださいね。
カスタムに必要なもの
まずはカスタムに必要なものを揃えましょう。
- VSR-ONE本体
- VSR-10用のバレル(VSR-10から抜き出してもOK)
- クリーニングロッド
- 一撃 ※50(パッキン)
- 花咲かG(クリーナー、ポリッシャー、ワックス)
- サプレッサー(11.5cm以上)
- 六角レンチ
- プラスドライバー(大きめ)
- プラスドライバー(精密)
- ネジ用の皿(できればマグネット付き)
VSR-10のバレル
本カスタムではVSR-10Gスペックの純正バレルを使います。VSR-10からバレルを抜き出すところも解説するので、すでにVSRシリーズを持っている方はこの記事でマネしてくださいね。もちろん使いたいバレルがあればそれを購入してもOKです。
VSR-ONEとVSR-10ではシリンダーが違うので注意!VSR-10の情報やデータだけ見てバレルを購入しても違った結果になります。
一撃
インナーバレルのメンテナンスをするので、パッキンも取り替えちゃいましょう。宮川ゴムの一撃がいいですね。「50」と「60」がありますが、今回は「50」でOKです。
できればピンク色のパッキンを購入してください。ピンクのパッキンは調整中に目立つので見やすいですよ。
クリーニングロッド
東京マルイのエアガンを購入した時についているものでOKです。
花咲かG
クリーナー・ポリッシャー・ワックスの効果を併せ持つ、エアガンのカスタムでは有名な磨き剤です。本来はバイク製品のようですが、これを使うとバレルがめちゃくちゃ綺麗になるし、今後のメンテナンスもラクになります。
2,300円くらいで買えるので、今後のことも考えて1本は買っておいたほうがいいですね。
Amazonから購入できます。
サプレッサー
本カスタムではインナーバレルが伸びるので、アウターバレルから11.5cmはみ出します。
そのままでも撃つことはできますが、隠せるようにサプレッサーを用意しておきましょう。
工具関係
⑦〜⑩の工具関係は全て100均で購入できます。エアガンのカスタムくらいなら100均で十分です。よくあるリンク記事から高いものを買う必要はないですよー!
VSR-ONEの分解
さて、まずはVSR-ONEの分解です。今回のカスタムではメカボの中は開けないので初心者でも余裕でできちゃいます。それでは分解していきまーす!
これでVSR-ONEの分解は終了。次はVSR-10からバレルを抜き出します。別途でバレルを購入した方は次のセクションだけ飛ばしてOKです。
VSR-10からインナーバレルを取り出す
次はVSR-ONEのインナーバレルとして使うために、VSR-10からインナーバレルを抜き出します。やり方はVSR-ONEと全く同じです。
すでにインナーバレルを購入している方はスルーしてください。
VSR-10のインナーバレルはこちら
この後の分解はVSR-ONEと全く同じです。
先に書いた画像を見ながら、VSR-10からバレルを抜き出してください。
VSR-ONEには無かった、インナーバレルについている黒い輪っかはついたままでOK!より固定されるのでそのままにしておきましょう。
インナーバレルのメンテナンス
インナーバレルの汚れを落としてワックスをかけていきましょう。これで精度がグッと良くなります。一度きっちりやっておくと、しばらくのメンテナンスは布で拭いたりするだけでOKです。
毎回シリコンスプレーでメンテする方もいますが、シリコンスプレーってベタベタしますよね?だから塗った後はホコリや汚れが付着しやすいんです。
毎回シリコンスプレーを使うのではなく、たまーーにこのメンテをしてあげる方が精度を保てます。
システムを開けるときはそっとあけるようにしてください。また、画像のとおり黒いパーツを押さえながら開けてくださいね。
スプリングの箇所が外れてしまった!という方は上の画像を見ながら元に戻してください。
花咲かGを塗るのは最初の1回でOK。あとは花咲かGがつかなくなるくらいまでバレル内を何度もティッシュで磨いてください。
パッキン(一撃)組み込み
さて、下準備は全て終わりました。新しいパッキン「一撃」を組み込んでいきましょう。
ここはシビアに調整してください。ゴムの出っ張りが左右にずれてしまわないように注意です。
また、インナーバレルの輪っか上の溝が隠れる位置までゴムをかぶせて、手でゴムを馴染ませてください。パッキンがずれずにバレルと並行になっていることがポイントです。
下の黒い部分が押されてゴムが上に入り込み、ホップがかかります。
ちょうど真下を向いていないとホップのかかる方向がずれて、弾道が左右に曲がる原因になります。
まだ調整が残っているので、ネジは1mmほど浮かした状態にしてください。
画像のように覗きながら、ホップアップの黒いパーツを押してください。インナーバレルの中を見ていると、下からゴムが押し出されるはずです。
これが垂直になるようにインナーバレルを回しながら調整してください。少しでもずれていると弾道が曲がるので、垂直になるまで調整しましょう。
一番シビアな調整が終わりました。お疲れ様でした!
あとは元に戻していくだけです。
VSR-ONEに組み込む
調整したインナーバレルをVSR-ONEに組み込んでいきます。
後は、先に書いた「VSR-ONEの分解」を見ながら、元に戻していきましょう。
VSR-ONEに組込が終わったら、サプレッサーを取り付けてください。
試射(チェック)
最後に初速と弾道のチェックです。
弾道も必ずチェックしてください。
弾道が左右どちらかに曲がってしまう場合、パッキンの取り付けが曲がっているか、インナーバレルの向きが曲がっています。「パッキン(一撃)組み込み」を読みながら調整してください。
さて、これですべてのカスタムが終わりました!初速が上がったVSR-ONEでバシバシ敵を倒してくださいね。この記事はVSR-ONEだけではなく、他のエアガンのバレルメンテナンスにも使えます。精度を上げるためにも、日頃からしっかりメンテナンスしておきましょう!
VSR-ONEをまだ持っていなくて、VSR-ONEとVSR-10のどちらを買うか迷っている方は下の記事を参考にしてみてくださいね。